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くまの隠れ家

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マドンナ・ヴェルデ   

2010年 06月 26日

遅ればせながら、ワールドカップ・決勝トーナメント進出おめでとう!
気にはなっていましたが、「仕事もあるし、3時なんて無理。」と、眠ってしまいました。
しかし、見ていた家族が、寝ている枕元で、「勝ったよ~!」とシッカリ起こして報告してくれました。(苦笑)

さて、日本中が歓喜に沸く中、読んだ今日の1冊はこちら↓
マドンナ・ヴェルデ_f0031127_21452320.jpg

             「マドンナ・ヴェルデ  (海堂尊)

以前読んだ、「ジーン・ワルツ」の裏側を描いた作品です。

55歳のみどりは、ある日一人娘にとんでもないことを頼まれる。
「ママ、私の子どもを産んでくれない?」

代理母となって、子宮を貸してほしいと告げる娘。
「イッタイコノ娘ハ、ナニヲ言イ出シタノダロウ。」

戸惑う母・みどり。結局は娘の懇願を受け入れてしまう。
出産までの間、娘の考えに疑問を抱き、みどりの気持ちは大きく揺れ動きます。
果たして、無事に赤ちゃんは生まれてくるのか?

ただ単純に「子どもがほしい」という思いだけで、代理母という選択をしたのではない。医療や法の不備を問題提起した作品です。

生まれてくる赤ちゃんは、幸せに育っていってほしい。そう願わずにはいられませんでした。
(別の作品で、素直で、とてもいい子に育っていたので、救われました。)

とても難しい問題で、ワタシには、みどりやその娘がどうすべきだったのか、判断しかねました。
でも、こういうことが、実際あるのかもしれないと、気づかせてくれた1冊でした。

by fan_fan_hockey | 2010-06-26 22:54 | book